ライカにあこがれてはいますが、とうてい買える訳もなく、私的妄想ライカスナップ写真をご紹介しています。実はライカじゃなくて、シグマDP1やNikonD80だったりします。
桜も終わっちゃったなあ。
正直、あれだけ綺麗な被写体が消えて無くなって、
また、平凡な街角を撮る気持ちにならない。
どうしたものかな。
月と桜は相性がいい。
光陰矢のごとし。
この年齢になるとしみじみ思う。
僕の年齢だと、結果の差が明確に出る。
数百億の企業を経営している者もいれば。
有名な演出家になっている者もいる。
脚色や、演出のない、現実がある。
そして、僕のように何も結果が出せず、
何も人に誇れるものもなく、
ただ、何となく生きている者もいる。
それがどうしたと言いたいが、
駄目だなと、呟いてしまう僕だ。
桜が満開。
それにしてもDP1だと、妙に不自然な色合いになる。
私の腕か、カメラのせいか。
この世の中上手くできているモノで、
桜が咲くと、天気が悪くなる。
風が吹き、大粒の雨が降る。
そして、せっかくの桜が、
散る。
群青の空の下、
簿紅色の、軽やかな新桜を残そうと思ったのに。
ちょっと歩くと何気ない竹林があって、
日の光が、竹の表面に反射して、なまめかしく
輝いていた。
撮らない理由は見つけられないので、
首にぶら下げた相棒のDP1を持ち、
竹林の細い路地へ突き進む。
緑に輝く世界に包まれた僕は。
夢中で、シャッターを押していた。
日没のわずかな光の中で。
平凡な日常が、輝く芸術品となる。
美しい。