2011年3月26日土曜日

なぜ僕はカメラを愛しているのか。

どうして写真を撮りたいのだろう?


時たま考えるときがある。



別に人に言われてはない。


特でもない。


スキルupというほど夢見るものでもない。



ただ、撮りたいから撮っている。



強いて言えば、美しいものに絶対的にあこがれて、


恋慕する人間だから、でも、それとほど遠い現実だから、


機械を使ってそれに近づこうとしているのかもしれない。



出来るならば、絵を描いてみたい。


手を使って、対象物を筆で色彩豊かに、寸分違わず、


現実以上に、作りあげたい。



だけど、どうにもこうにも、化け物しか生み出せない。


まるで、フランケンシュタイン博士みたいに。


最高の人間を作り出そうとしたのに、


作られたのは醜悪な化け物だ。優しき心を持った。



ただ、僕の絵も、優しき心はもっていたようで、


無様なデッサンの割には、他の俗悪な生徒からは、


理解されないほど(僕自身もそうだったが)美術の先生


からの数値的評価は高かった。



しかし、それが哀しい表現物を、華麗に彩るわけもなく、


絵からは次第に遠ざかっていた。工業系学校という現実も


あるけど。



その、隙間に丁度カメラがあったわけだ。


写すだけで、現実は寸分違わず描写される。


克明な色合いは、カメラの露出機能と、レンズの性能で


生み出せる。人は、その時の最高の場のみ与えてやれば


いい。



まあ、こんなことを書くと、命がけで心技体を極めている


カメラマンの人には失敬な話に違いないが、正直、そんな


ぐあいなのだ。僕とカメラの距離関係は。



それでも、僕はカメラを愛している。そして、ことあるごとに


持ち出しては、明日には最高の傑作を撮れるだろうと、


心躍る思いをしながら、シャッターを切っているのだ。






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