2010年4月22日木曜日

「潜水服は蝶の夢を見る」創造の翼は蝶のように自由に舞う。

「潜水服は蝶の夢を見る」のDVDを観ました。


少し前の映画でした。全身麻痺になったフランスの


ファッション雑誌カリスマ編集長の話です。




この物語は実話で、全身麻痺の編集長が、


唯一動く左目を使い、原作となる本を書きました。


どうしたのか。唯一動く左目のまぶたを上下する


ことで、意志を伝えました。




一回ならば「Yes」、二回ならば「No」


また、アルファベットを順に読み上げてもらい、


使いたいものに来ると、すかさず一回まぶたを


上下させる。こうして、単語を一つひとつ拾いながら、


言葉を紡ぎ出していく。




こうやって言葉を伝えていく方も大変だが、


それを単語に換えて、書き留めていく方も大変です。


何かの言葉を受け取るにも、アルファベットをaから


順に話して行かなくてはならないのだから。




ただ、とても美しい女の人が、美しい声で、


綴るそのアルファベットは、音楽の様に美しかった。




美しいと言えば、この映画。


全てが美しかった。主人公の編集者が、自伝を


書いていくのですが、(そう、この物語)


そこに書かれる、文章の一つひとつが、


美意識の湯船の中で、洗練され、たぐいまれな


光沢を放っていました。




体が動かずとも、イマジネーションは自由に動く。


蝶のように羽ばたく!




また、動かない主人公を中心として、それを


とりまく人々、とくに愛した女性。そして、


過去の記憶達。それらが、喜怒哀楽の大海原を


創造し、物語に深く、豊かな、愛の情景を見せて


くれ、とてもとても美しかった。




久しぶりに映画という映像と、音声による、


表現方法のすばらしさを堪能させてもらいました。




殺人も、爆発も、歴史的争いも、ましてや、


非現実的宇宙からの飛来もない映画ですが、


日常の中の、人々の愛が、こうまでも魂を


打つのだと、再認識した、とても芳醇な映画でした。




最近、映画に刺激を求めて、アクション映画ばかり


観ていたのですが、たまにはこんな映画でも観て、


ゆっくりと美しさに浸りながら、人生を考えてみる


のも必要だなと思いました。




ただ、最近ヨーロッパ映画が元気が無く、


なかなか味わい深いものが無いので、残念です。







Blogbar.jpg

■スポンサーサイトリンク:
株式会社セイロテレコミュニケーションズ


「あなたの“智恵”をすべての人へ。」PAX・Seminar・Servies


■ セミナー専用全国中継サービスを展開。


※スポンサーサイトです。クリックすると移動します。


★人気ブログランキングに登録してます。

よろしかったらクリックしてください。

人気ブログランキングへ←クリック!


0 件のコメント: