2010年4月27日火曜日

挨拶と握手でアウディ好発車!

外資系と言えばドライと思いますが、そうじゃないところも


あるようです。




日経ビジネスに、高級輸入車のアウディの記事が載っていました。




同社のベッシュ社長は毎朝オフィスを回り、社員に


挨拶と握手をして、社員とコミュニケーションを取って


います。




出張や、外出時以外は必ず行っており、一人一人の


社員の表情を見ながら、短く状況を確認しています。




なぜ、この様なことをしているのか?




ベッシュ社長が4年前赴任してきたとき、個人プレーが


多く、各部署のセクショナリズムがとても強いと


感じました。




事実、問題が起こり、


新車の発表の際、発注されたカタログの車両カラー


と、本社から輸入された車両カラーが違い、


カタログと展示車両のイメージの統一が成されない


まま、販売されることとなった。統一感は重要な


ポイントにもかかわらず。




そこで、社内全体の意識改革にベッシュ社長は乗り出した。


その一環として、この朝のセレモニー「握手と挨拶」


を始めました。




社内意識改革は他2つあり、「横串チーム」の編成、


「社内研修」の充実です。




「横串チーム」は、縦割り体制を崩し、社員がコミュニケーション


を活発に取れるようにします。具体的には、11人で8グループを


作り、終業後与えられたテーマを基に議論し、企画を立案します。


各グループには50万円の資金が与えられ、具体的実行もその範囲


であれば可能となります。




もう一つ、「社内研修」は、アウディのスローガンである、


[先進]を折り込み“ホーシュリンクの日”と名付けられ、


派遣社員も含む社員全員が、経営状況や販売目標等を念入り


に説明を受けます。そして、博物館を回り感性を磨いたり、


講師を呼んで接客を学んだり、新車を試乗したりして、


常に高い関心を全社員が持続出来るようにしています。




この意識改革は実を結び、逆風が吹き低迷を続ける輸入車


の中で、アウディは新車販売台数が1万6978台となり、


前年より8.8%増となっています。




最近よくアウディを見かけます。気のせいかなと思っていたら、


実際、かなり調子が良いようですね。そう言えば、Netなどで


車評なぞ読むと、アウディの評価がかなり高い。社員を大切


にした、地道な改革が実を結んだのでしょう。




会社を長期的に発展させたければ、何よりも社員を大切


にすることが基本だと、「日本でいちばん大切にしたい会社」


で読みました。しかし、現実は、ちっぽけな従業員には苦しい


環境で、時として、経営者はそれを楯として、理不尽な就業内


容を押しつけたりします。




やはり、環境の厳しさを越えて、具体的結果がすぐは見えない、


社員を大切にするしくみ作りは、無駄なことなのかなと考えて


しまいます。




しかし、今回の記事は、その暗く落ち込む思いを覆させて


くれ、組織のマネージメントの根幹は人の心であり、


それが何よりも重要な資産であると教えてくれました。












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